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バイクのブレーキフルードを交換

ブレーキフルードが飴色・・・

CB400SF Revo ABSのブレーキフルードを交換しました。
走行距離は、まだたったの約13,800Km。通勤がメインですから。
DOT4

ブレーキ液の交換時期は、車の場合、初回は3年、2回目以降は2年ごとですが、バイクの場合は2年毎。サービスマニュアルにも2年毎と書いてあります。
今年の9月に納車から3年を迎えたので、とっくに交換時期は過ぎています。普通なら車検のときに交換するのでしょうが、ユーザー車検で通したのでさっさと交換しなければ。
リザーバーから透けて見えるブレーキフルードは飴色に見えるし。

ブレーキフルード交換に必要なもの

このバイクの推奨ブレーキ液は、DOT4ブレーキ液です。ホンダの純正はこれ。

今回は割と贅沢に使って、500mlでちょうどいい具合でした。

ブリーダーバルブを開け閉めするのに、8mmの六角レンチ。

これは、ブレーキパッドを交換したときに購入済み。

気休めに、逆流防止弁。ワンウェイバルブとか呼んだりもします。
ブリーダーバルブから出てきたエアーが逆流しないように付けておきます。

本来は水槽につける部品です。
CB400SFなら、前輪も後輪もブレーキとブリーダーバルブを同時に操作できるので、次回からはいらないかも。
最初だったので、もしものために使いました。

最後に、ブリーダーバルブからブレーキフルードを導出するための、ビニールチューブ。
これは、近所のホームセンターで購入。一応耐油性のピンクのもの。たしか、10cmあたり7円くらいだったか。1m買いました。
別に耐油性のものでなくてもいいと思います。でも、単価はほとんど変わりません。10cmあたり、2円くらいしか違わない。

後輪のブレーキフルードを交換

後輪からはじめます。
サービスマニュアルによると、一旦ブレーキ液をすべて排出してから、新しいブレーキ液を補給して、エア抜きをするよう書かれています。しかし、ここは初心者なので、ブレーキフルードを継ぎ足しながら交換する、簡易な方法でやってみます。

まずは、リヤマスタシリンダリザーバを取り外すためにボルトを外します。先ほどの8mmのレンチで。
ちなみに、リヤマスタシリンダリザーバって、これのこと。中に入っている液体が、なんかイヤな色してる。
リヤマスタシリンダリザーバ1

リザーバを取り外して、キャップを開けてみます。
リヤマスタシリンダリザーバ2
上に乗っかっている白い輪っかが「セットプレート」。その下にある黒い蓋が「ダイヤフラム」です。
ダイヤフラムも開けてみると・・・
リヤマスタシリンダリザーバ3
すごい色。熟成されてますな。
とりあえず、元の位置に仮止めしておきます。

次に、ブリーダバルブにビニールチューブを取り付けます。
用意したワンウェイバルブ。
ワンウェイバルブ1

方向を間違えないように。
ワンウェイバルブ2

こんな風に使います。
ワンウェイバルブ3

ここまで準備ができたら、リアのブリーダバルブの
ブリーダバルブ_リア1

キャップを外して、
ブリーダバルブ_リア2

8mmのメガネレンチとビニールチューブをしっかり取り付けます。
ブリーダバルブ_リア3

抜けたエアーが上に行くように、ビニールチューブをどこかに引っ掛けておいて、チューブのもう一方の端をペットボトルなどで受けておきます。
リアブレーキペダルを押し込みながら、ブリーダバルブを緩めると、ブレーキフルードが出てきます。
ブリーダバルブ_リア4
ブリーダバルブ_リア5

先端部に少しエアーが入っていました。
ブリーダバルブを締めて、ブレーキベダルをゆっくり放す。
ワンウェイバルブがあるので、逆流しないとは思いますが、一応この手順で進めました。

リザーバに入っているブレーキフルードがなくならないように、補充しながら新しいブレーキ液が出てくるまで続けます。
新しいブレーキ液。
リアブレーキ液1

排出の途中。
リアブレーキ液2

新しいブレーキ液が出てきた。
リアブレーキ液3

ここまで、わりと淡々とやってきたのですが、実は思いのほかエアーが出てきました。
リア_エアー1

こんな感じに、ブクブクと固まりになってエアーが排出されることが何度も。
リア_エアー2
じっくり見ていても、チューブとバルブの隙間から出てきているようには見えないので、どうやら内部に溜まっていたエアーだと思われます。
最後の方になると、エアーの固まりが出た後、明らかにリアブレーキペダルのタッチが固くなります。

こんなにも大量のエアーが入っていたなんて、ペーパーロック気味だった?
いつからこんなだったんでしょうか。最初から?市街地走行が多いからって、リアブレーキ使い過ぎ?

ま、よく分かりませんが、自分で整備しないと分からないことが色々あります。

リアをやってみて分かったことが、サービスマニュアルに書いてある通り、ブレーキレバーはゆっくり放して、完全に戻ったら数秒間放置するのは大事だと思います。
また、後半の方では、放置した後、ブレーキをしっかり効かせてさらに少し放置し、ブレーキフルードを排出すると、エアーが出てくることが多かった。

リザーバタンクの蓋を元通りに閉めて、リザーバタンクを車体に固定して、後輪はひとまず完了。

前輪のブレーキフルードを交換

後輪ブレーキフルードの交換がうまくいったので、前輪に手をつけます。
まずは、リザーバーを開けてみましょう。スクリュを外してリザーバーカバーを取り外すと、セットプレートが現れます。
フロントリザーバ1

さらに、セットプレートを外すとダイヤフラムが現れて、
フロントリザーバ2

ダイヤフラムを外すと、
フロントリザーバ3
ようやくブレーキフルードが出てきます。
やっぱり熟成を極めています。
新車から3年なんだけど、やっぱり劣化しますね。

では、ステアリングは左に切ってあるので、左側からはじめます。
作業手順は後輪と同じなので、省略。
新しいブレーキフルードはこんな色。今まで入っていたのと全然違う。
フロント_新しいブレーキフルード

左側でもブリーダバルブを開閉しながらブレーキレバーを操作することは可能なので、一人でできます。リザーバーから少々遠いためか、時間がかかったものの、左側はあまりエアーの排出はなく、すんなり終了。

次は右側。
フロント_フロント_右側
右側は、何度かエアーの塊が排出されました。
古いブレーキフルードとエアーが排出されるにつれて、ブレーキのタッチが明確に固くなっていきます。
うん、すごい効果。

排出が終わったら、ブレーキフルードを適量に調節した上で、リザーバタンクの蓋を元通り締める。

最後に、ブリーダーバルブを締め直します。トルクは5.4Nmとなっていますが、トルクレンチを使えたのはリアだけ。フロントは、持っている道具では狭くてトルクレンチが使えませんでした。ま、感覚で大丈夫でしょう。

締めくくりとして、ブリーダバルブ周辺を念入りに脱脂して、一応終了。

ブレーキフルード交換後インプレッション

毎日同じ時間に同じコースを走っているので、違いがとてもよく分かる。

フロントブレーキはダイレイクト感が増しました。
リアブレーキは足で操作しているだけに、交換のときに感じたほどのダイレクト感は分かりませんが、明らかに効きが良くなった。
前輪後輪ともに、交換前よりもしっかり効くようになっています。

いつもと同じタイミングで同じようにブレーキをかけるのですが、いつもより早く減速します。

特に、なんといってもリアの安定感が増したのが、うれしい。
いつもよりもリアブレーキがしっかり効くから、大きい交差点でいつもより大きめにアクセルを開けられます。
裏道の十字路では効果てきめんで、極低速の右左折で車体がより安定します。
いやー、やっぱりブレーキって、大事ですね。今さらですが。

走りの幅が広がった感じ。
もっと早く交換しておくべきだった。



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