毎日毎日、通勤でCB400SF Revo<ABS>に乗っています。仕事に行くためにバイクに乗るというよりも、バイクに乗るために仕事に行くという日々。バイクに乗るって、楽しいですね。できれば職場がもう少し遠ければ・・・なんて。
そんな毎日ですが、先日初めてABSが作動しました。
朝の通勤時間帯。市街地の片側2車線の交差点です。路面状況はドライ。比較的交通量が多く、スピードも出しやすい道路です。60キロぐらい出していましたが、交差点を通過しようというところで信号が青→黄に。無理をすれば通れないでもないが、確実に信号無視になるタイミングでした。対向車線では右折レーンで車両が途切れるのを待っています。
コンマ数秒の逡巡の末、停まることにしました。
ただ、交差点手前の横断歩道まであまり距離がなかったため、フロントブレーキを少し強めに「カンッ」とかけてしまいました。じわーっとブレーキをかけなければいけないところですが、焦りがあったようです。
ブレーキをかけてから、「クンッ、クンッ、クンッ」と前輪にABSが数回作動した感覚があって、スムーズに停車しました。
後から思い起こしてみると、その間、ブレーキのかけ方は一定だったような気が・・・。いやー、恥ずかしい。ABSが作動したことで、これぐらいが限界だということが分かりました。
このバイクを買うとき、Combined ABSをつけようか迷ったんですが、結局つけました。いろいろな記事を参照すると、絶対あったほうがいいという人もいるし、そんなものなくても技術を磨くほうが大事という人もいたり。
しかし、
郊外を走るツーリングよりも交通量の多い通勤時間帯の市街地のほうが、危険な場合も多い。
パニックブレーキには絶対的に効果有。
もしもの時の保険。
と考えて、つけることにしました。
今回改めて、バイクのABSに関するいろいろな記事を見てみたけれど、ABSが不要という人は、どうも運転技術に自信がある人で、バイクに多大な情熱を傾けている人が多いように思います。
そもそも、全ての人がバイクの運転技術を磨くのにそんなにエネルギーを費やすことはできない。だから、安全マージンを十分とって日頃から運転するのです。公道を走る私にとって、プロのライディングテクニックでの検証なんてそもそも無意味だし、サーキット場のテスト走行にも関心はない。そりゃあ、テクニックのある人なら、ABSなしのほうが一般的に短い距離で止まれるでしょう。
しかし、私にはテクニックはないし、だいだい、フルブレーキをかけることなんてめったにありません。フルブレーキかけないように、慎重に運転しているんだから。なぜって、この肩に何人の生活がかかっていると思う?
自分も、若いときなら多分無茶な運転をしていたと思います。当時の車の運転は、今思い出すと怖くなるようなこと、よくしていました(だから若い時って保険料が高いんだよねー)。しかーし、今は生活がかかっているのです。家族が無事に日々生活できるためには、なんとしても私は無傷で家に帰らねばならないのです。まるで戦場の戦士のようです。毎日働いて、現金収入を得なければならないのです。バイクに乗って何よりも大切なのは、無事故で帰ること。
なら危険なバイクになんか乗らなけりゃいいのに・・・なんて声も聞こえそうですが、そんな男にも、少しでも血が騒ぐ日頃の楽しみが欲しい。日常を忘れさせる体験も必要なのだ。
というわけで、中年になってからバイクに乗り始めて、通勤で走っていて、その肩に家族の生活がかかっていて、何が何でも無事に帰らねばならないが、運転技術が未熟な私のようなヒヨッコライダーには、ABSは必須で、とてもとても大事なものだと思うわけです。
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