久しぶりに小説を読みました。それも、ライトノベル。日頃、読書といえば教科書のような実用書のような・・・そんなものを読むばかり。10代の頃は好んで読んでいた時期もありました。
なぜ今回、犬村小六氏の「とある飛空士への追憶」を手に取ったかというと、きっかけはamazonの特集。普段よく利用するamazonですが、或る日サイトを開くと、「とある飛空士への追憶」の特集ページが開設されていました。森沢晴行氏が描かれた美少女のイラストが気になりながらクリックすると、犬村小六氏のメッセージが。
この話を書くにあたって意識したことは「『ローマの休日』 」+「『天空の城ラピュタ』 」
だそうです。数あるジブリ作品の中でどれが好きかと問われれば「天空の城ラピュタ」、好きな女優は誰かと問われれば「オードリー・ヘップバーン」と迷わず答えている(ホントです。)私にとって、この一言で心がグラッと揺れました。
何よりも天空の城ラピュタ。私が心から愛している、この血沸き肉踊る冒険活劇(実際こんなキャッチフレーズでしたよね。)を意識して描いたとなれば読まなければ・・・ということで、ポチッと押してしまいました。
よかったです。こんなさわやかな読書感が味わえたのは何年ぶりでしょう。長い間使っていなかった心の襞が震えました。普段は生活に追われて、教科書・実用書の類ばかり読んでいる私にとって、現実の必要性もしくは知的好奇心でなく、ストーリーの先が知りたいという一心でその世界に没頭でき、心機一転、この作品から多くの活力を頂きました。
格差間の純恋愛、冒険、飛行機。
冒険中の純恋愛。
世間から隔絶されているからこそ成立するものなのかもしれません。実生活が伴わない、一瞬のものだから。ゆえに世間に戻ったときの成立は危うい。格差が大きければなおさら。でも、それだからこそ純粋性が際立つのでしょう。この歳になってもなお憧れます。
純恋愛といえば、小田和正。内面からこみ上げてくる恋心をつづる歌。あの御歳でよく書けるものだと、感心します。学生だったときはよく車の中で聴いていました。
飛行機。
高校生の頃はジブリに出てくるような飛行体を作ることを、本気で夢にしていました。今でもやっぱり本気で飛びたいと思います。
飛べない私が、擬似的にその思いをかなえているものの一つがスキー。美しい景色の中、体全体で風を切り、ターンでGを感じる。実際、空を飛んでいる気持ちで滑っていることがあります。うまく滑れたときは更に気持ちがいい。ただし、夏場のスキー場は山が痛々しく、心を締め付けられますが。
もう一つはバイク CB400SF REVO パールサンビームホワイト。以前はバイクがなかったので、車(小型、軽量なもの)とクロスバイクでした。バイクで風を切る。どこまでもいける。技術を磨く。意のままに操る。まだバイクに乗り始めて日が浅いですが、私の人生にとって大切なパートナーになるであろうと確信しています。いつの日か、空を飛ぶようにバイクで駆けたい。
スキーもバイクも、私にとっては大切なものですが、原点は飛行機と空への憧れがあったのだと、再認識しました。
「とある飛空士への追憶」の中でも、朝焼けと夕焼けの空と海と雲、澄んだ川、花畑など自然の美しさと、ヒーローのシャルル・カリノが複座式水上偵察機 サンタ・クルスを操る様子がよく描かれています。ヒロインのファナ・デル・モラルも美しく描かれていますが、それよりも空と海と雲と、それに飛行機の美しさが脳裏に強く残りました。
空を飛びたいっ!!!!!
職場では、ANA卓上メモカレンダーを使っています。かれこれもう7年ほど。毎年毎年飽きずに使っています。
仕事中に時々目をやっては、きれいな飛行機の姿に見とれしまうんですよね。
下のお店から買えます。1,650円(送料込み)です。
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